Ichido株式会社は2022年から、福島県に根ざし、本物の花から採取した花酵母を用いて丁寧に醸した米焼酎を基盤に、独自の減圧蒸留技術を活かして香り高いカクテルを創り出す酒造会社です。代表は、600年続く「大桑原つつじ園」(福島県須賀川市)に生まれ育ちました。東日本大震災が起きたのは、まさにその自然豊かな環境の中で過ごしていた時でした。震災から数年が経ち、何か自分にできることはないかと模索する中で、家業が蓄積してきた数百年にわたる「花」の知見が地域のために活かせるのではないかと考えています。花の力で人や地域を笑顔にするそのような思いを胸に日々お酒を造っております。


これまでの復興への取り組み
売上の1%を福島の被災地域にお花を植える事業をあてております。
夜ノ森駅のつつじの再生をしています。
民間の方の勇姿で作られた福島県の夜ノ森駅の圧巻のつつじ景観が2017年に除染の関係で根本を残して伐採されてしまった。
また民間の勇姿で再生をしていこうと考えていたが、なかなか進まない状況を知った
弊社代表が2020年に家業として600年培ってきたノウハウが使えるのではないと動き、富岡町の除染区域ではないところに自生していたつつじを使い挿木という形で伐採された根本を使い、つつじの再生プロジェクトを始めました。5〜6年かけて挿しきの活動160本のつつじの植樹を成功させており、これからもあの頃の夜ノ森駅の景観を目指し、追い越すために活動中です。
そのほかにも大熊町では荒地となってしまったところを
一から開墾して、年間300〜400人の町民の方々の力を借りながら
600本の植物を植えて、景観の維持と地域コミュニティの創出に取り組んでいます。
産地のイチオシ商品
【お花から造るお酒Enju】、天のつぶ(お米)
これからチャレンジしたいこと
街には新たな建物が建ち、インフラも整い、表面的には「日常」が戻ってきたように見えます。けれど、かつての風景と比べると、人の数は圧倒的に少ない。それが、今の現実です。 Ichido株式会社は、そんな被災地にあえて本社を構え、「町を再び創り出す」という覚悟で事業を進めています。今後、蔵を造り地域の雇用を生み出し、田畑や景観を守り、地元の素材で新たな名産品を育て、文化や価値を再構築する。私たちは酒造りという手段を通じて、地域再生の全方位を担うつもりで活動を続けています。
メッセージ
是非この機会に、香りの可能性を感じにいらしてください。