株式会社スギヨは、1640年に能登・七尾の鮮魚問屋として創業しました。明治から練り製品の製造を始め、1952年にはサメを使った「ビタミンちくわ」を発売、長野県を中心に70年以上親しまれています。1972年には世界初のカニカマ「かにあし」を開発、クラゲの失敗作から人工カニを生み出しました。2006年には最高級カニカマ「香り箱」で天皇杯を受賞しました。2016年、うなぎ風蒲鉾「うな蒲ちゃん」を発売したほか、すり身を使わない商品や農業分野にも取り組み、里山里海の恵みを大切にしながら歩みを続けています。

これまでの復興への取り組み
2024年1月1日の能登半島地震では、工場の天井が崩落したり、壁が剥がれたり、機械が倒れたり、地面が割れたりしました。カニカマ工場は2か月間、ビタミンちくわ工場は5か月間の操業停止を余儀なくされました。本当に復旧できるのかという不安もありましたが、全国から「応援しています」「販売再開までいつまでも待っています」など、皆様の応援を力に復旧まで取り組むことができました。能登地区の復興にはまだまだ時間がかかります。これからも、能登の方々と協力したイベントや商品開発などを通して、復興と能登の未来の為に尽力していきます。
産地のイチオシ商品
「香り箱 極」「うな蒲ちゃん」
これからチャレンジしたいこと
ヘルシー&ハッピーな社会を実現すること
メッセージ
カニカマはクラゲの失敗から生まれました。人工のクラゲ作りに失敗したからこそ、思いもよらずカニカマの世界が開けました。もし成功していたら、カニカマは誕生しなかったかもしれません。あれから約50年。カニカマは、今では世界中で食べられる食品になりました。地震で失うものがたくさんありましたが、困難に直面した時こそ新しい可能性が広がる時だ、という先人の教えを胸に挑戦を続けていきたいと思っています。